耐荷重について

手すりのように、人の体重を支える部材には耐荷重というものが設定されています。
ここで注意しておきたいのは、手すりに掛かる荷重は一定ではないということです。
例えば、手すりにつかまりながら歩く時に掛かる荷重は、手を置いている位置が移動するにつれて変わっていきますが、荷重自体はある程度一定のものが続きます。

しかし、転倒しそうになったりして、とっさに手すりに手をついたり、掴んだりした時はどうでしょうか?
バランスを崩した人の体重は、一気に手すりの1点に集中して、しかもその強さは、体重と転倒時の勢いが合わさったものなので、通常の荷重よりも遥かに大きなものとなります。

そこで、手すりの耐荷重を考えるときは、両方の荷重について考える必要があります。転倒時の瞬間的な荷重というのは、長時間かかるものではないので、その一瞬を堪えなければいけません。常時掛かる荷重は、瞬間的な荷重に比べれば小さいものの、長時間に渡って続く荷重に耐え続けなければいけません。
どちらの荷重に対しても、耐荷重が不足していれば極めて危険です。せっかく手すりを設置したはずなのに、その手すりが仇となってより大きな事故を引き起こす事もあるのです。
メインで使う人の体重や体格を良く検討し、転倒し易い場所の荷重については、より余裕を持った設計で設置をしてもらうことが必要ですので、そのあたりは自分で計算するのは難しいので、手すり設置を行う業者に相談しておくのがおすすめです。