基本的な動作を助ける手すり

増える高齢者と困難
現在は高齢化社会と言われるように、人口の4人に1人は65歳以上の高齢者と言われています。この傾向はまだ暫く続くとのことなので、今後は今よりも益々高齢者が増えていくことになるでしょう。高齢者が増えることで私たちの暮らしも見直しが必要になってきます。若い頃は何の苦労がなかったような行為も次第に困難になってくるからです。ではその困難とは何か、困難を減らすためには何が必要か、今回はそれに関するお話です。

手すりの役目と種類
住まいにおいて高齢者が困難とするもの一つが、「立上り、歩行し、座る」という本当に基本的な動作です。若い人や健常者にはその困難さは今ひとつピンと来ないかもしれませんが、この単純な行為が高齢者にとっては意外に大変になってくるのです。その困難さを助けてくれるのが『手すり』です。手すりと言っても様々な手すりがありますが、大きく2種類に分けるならば、安定した姿勢を保って行動をするために必要な手すり「局所的手すり」と、安定を図りつつ移動したり、いざという緊急時に役立つ手すり「全域的手すり」です。具体的に言えば、玄関と床の段差を上がる時に使う手すりや、トイレやお風呂で立ったり腰掛けたりする時に使う手すりは「局所的手すり」、階段を昇降する時に手を掛ける手すりや、廊下を移動する時に使う手すりは「全域的手すり」になります。

手すりの設置
これらの手すりがあるかないかでは、高齢者が感じる負担は大きく違うようです。よく考えると、私たちも靴を脱いだり履いたりする時に知らずに手すりを使って便利に思っていたり、階段の昇降に何の問題が無くても手すりで知らずに安定を図っていたりします。今は「便利」と思ってる程度のことが、高齢者にとってはもっと重要なことだったりするのです。いずれ自分にも訪れる老い。高齢者の立場に立って、今から手すりを取り付けるなどの対策を真剣に考えておきましょう。